掲載の時期が遅れてしまいましたが、昨年度の2月20日〜24日・4泊5日の日程で、第1回『黒川温泉 おもてなし体験インターンシップ』を実施しました。
このインターンシップですが、一昨年度、黒川塾1期生を中心としたメンバーでインターンシップの設計について学び、彼らが企画したプログラムで実施する予定でしたが、あいにくコロナの影響で中止に。
お蔵入りの企画となってしまうのか…と心配されましたが、今回は無事実施することができました。
簡単にですが、以下にそのインターンシップの様子を紹介します。
写真1枚目は、初日のイントロダクションの様子です。
まずは黒川温泉のことを知ってもらうために、旅館組合・事務局長の北山元氏より、黒川温泉の歴史(歩み)や現在の取り組みについてレクチャーがありました。
続いて、今回インターン生を受け入れてくださる3旅館の紹介を、それぞれの旅館の代表・若女将方に行っていただきました。
(旅館 山河・お宿 のし湯・藤リゾート)
私は後ろからインターン生の様子を見ていたのですが、やはり初日ということもあり、やや緊張気味の様子。
座学の後は、各受け入れ宿にてチェックインを済ませ、『EAT LABO BR』にて歓迎会を行いました。
下の写真が、この日のメニューです。
厳かな会席料理ではないですが、黒川温泉の位置する北阿蘇の恵みをふんだんに取り入れた、“里山らしい”料理でおもてなし。
遠路からはるばる(主に関東から)黒川温泉に学びに来てくれたインターン生へと、『EAT LABO BR』を運営するふもと旅館・若女将の漣祐子氏・江崎ディレクターが工夫を凝らしてくれました。
この歓迎会を経て、ようやくインターン生にも笑顔が見え始め、私も一安心(笑)
その後は、黒川温泉の冬の風物詩である「湯あかり」を皆で見に行きました。
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【2日目〜4日目 受入旅館にておもてなし体験】
翌日の21日から3日間は、各受入旅館にておもてなし体験(インターン実習)を行いました。
インターン生3名を受け入れてくださった藤リゾートさんでは、この日はお宿の1つである『新明館』にて仲居体験を。
我々が訪問したタイミングでは、朝食対応を先輩方に指導いただきながら実習を行っていました。
その際に私が素敵だなと思ったのは、仕事のやり方だけではなく、その仕事の意味などを彼らの目線で話してくださっていたこと。
私も人材育成を仕事にしていますが、このようなリーダーが現場で若手を指導できる環境にあることは、本当に素晴らしいです。
彼らにとっても、きっといい勉強になったのではないかと思います。
その後に訪れた『旅館 山河』さんのプログラムでは、南小国町のFILさんでタポレッタポプリ作りを行なっていました。
コロナ前までは、黒川温泉と連携したアクティビティの1つとして実施していたタポレッタポプリ作り。
“新しい旅の創造”をテーマに掲げ、この地域の魅力をゆったりとした滞在の中で、お客様に楽しんでもらいたいという山河さんらしいプログラムだなと。
昨年度の新卒入社(当時は1年目)ながら、インターンシップの受入担当をしていた旅館山河の重松さんも頑張っていましたね。
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日を改めて、インターンシップ4日目になるこの日は、各旅館で実習に加え、最終発表準備と会席料理体験のプログラムを実施。
この日に訪問した『お宿 のし湯』さんでは、明日のインターンシップ最終発表に向けたプレ発表会が行われていました。
インターン生曰く「社長や若女将、インターンでお世話になった先輩方に囲まれたこのプレ発表の方がよっぽど緊張する」とのこと(確かにね・笑)
のし湯さんでのインターンシップがとても充実したものであったことが、彼の様子から私も感じ取れました。
発表の内容も、旅館の皆さんへの感謝の気持ちがこもった、とても素晴らしいものでした。
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その後に訪れた旅館山河さん・藤リゾートさんでは、実習・最終発表準備を終え、会席料理体験の最中でした。
山河さんといえば、若女将の後藤麻友さんがよく纏っているこの法被。
前の日にタポレッタポプリを作っていたときとはガラッと雰囲気の異なる、凛々しい姿です。
お世話になった先輩社員から、会席料理(前菜)の説明を。
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藤リゾートさんでも、『深山山荘』にて会席料理体験を。
襖を開けてインターン生の笑顔を見たとき、とても充実したインターンシップだったことが伝わってきました。
受入旅館での実習も最後ということで、とても和やかな雰囲気。
奥に座っているインターン生の(会席料理を食べていない私への)料理解説がとてもユニークで、インターン期間中「インターン生に怪我などはないだろうか?旅館でトラブルはないだろうか?」と終始気が張っていた私ですが、このときはインターンシップ生から笑顔をもらいました。
会席料理を楽しみながらも、貴重な先輩社員の料理解説や所作などにも注目している様子でした。
(これも研修ですからね!)
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最後に、最終発表会の様子を、少しだけ。
インターンシップ最終発表のテーマは、受け入れ旅館の魅力(インターン生が感じる、コア・コンピタンス)などを、その旅館のプログラムに参加していないインターン生や、受け入れ旅館の代表・若女将方に向けてプレゼンするというもの。
発表からは、インターン生それぞれの個性や、この世代らしい工夫を見ることができました。
タイトなプログラムスケジュールの中、可愛くアレンジがされたを動画を挿入し、皆を楽しませてくれた発表も。
(斬新な手法に私もびっくり!)
最後は、皆で昼食(お弁当を)を。
発表会では、5日間ではありましたが、参加してくれたインターン生の成長を感じ、この昼食会では、インターンプログラムが終わった開放感からか、皆の自然な笑顔を見ることができました。
観光学部(専攻)の方もいたので、ぜひ近い将来、ともに日本の(地域の)観光業を、一緒に盛り上げていきましょうね!
そして、また黒川温泉にも遊びにきてくれたら嬉しいです。
(働きに来てくれたら、なお嬉しい!)
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簡単ですが、今回の報告は以上です。
令和5年度の、第2回『黒川温泉 おもてなし体験インターンシップ』 は、9月4日〜8日・4泊5日の日程で実施します。
皆様のご参加を、研修部一同、心待ちにしています。
(研修部コーディネーター・MAEDA LD OFFICE 前田 優)