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黒川温泉採用情報

2023.11.19

黒川温泉 食の学校vol.13 「喫茶 竹熊」

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4年目を迎えた
「黒川食の学校」
今年度第一弾は
南小国に突如現れた
伝統的な建築様式でありながら
田園に浮かぶ
独創的な美しき建築物
今年5月のオープン以来
連日
国内外から訪問客で絶えず賑わう
喫茶”竹熊”
超絶多忙な
代表の穴井 俊輔さんに
たっぷり案内してもらう
贅沢な3時間
フィールドワークのスタートは
竹熊の入り口に佇む
一個の石碑の説明から始まりました
のどかな田舎の田園に
圧倒的に飛び抜けたこの異空間は
一見
あまりにも世界観が違うように感じるけれど
じっくりその場に腰を下ろし
目の前の田んぼで採れたお米の
おむずびを頬張りながら
景色を眺めていると
実は
特別なものは何もなく
ただただ
そこにそのままある”モノ”を
見つめさせてくれる空間なのだと気づきます
水庭を中心とした建物は
目の前に広がる稲たちを
板の間では上から見下ろし
もう一方では稲と同じ目線で
室内からは水田に沈み込んだ感覚で
眺めることができ
稲の思った以上の背丈に驚き
いつも散々見ているはずの田園が
まるで新世界のように映ります
天井を見上げると
樹齢100年の小国杉の丸太と
それを交差して支える栗木梁と
竹槍で剥いだ杉皮が張り巡らされ
屋根には
6万枚の杉板のこけら葺きが
規則正しく重なり合います
小国杉を
これでもかというほどふんだんに使い
ほぼ全ての施工は
地元大工さんをはじめ
農家さんや高校生の手によるもの
山から流れる水は
田畑を潤し川に流れ
養分を含んで海を育み
水蒸気となって雲をつくり
そしてまた山に
雨となって降り注がれる
自然だけでなく
地域の人々の営みや産業も
絶えず循環し続ける
それこそが
100年先も美しく豊かな里山を
守り継いでいく作業で
飛び抜けたセンスの建築物やプロダクツも
全ては
この地に250年以上受け継がれる
”林業”の形であると
すんなり腑に落ちました
私たちが住むこの地域は
ただここに在るモノが
そもそも宝なのだと
この景色が
教えてくれます
この地域の宝を
ひとつひとつ
丁寧に見つけ
立ち止まって見つめ直す
”食の学校”は
そんな機会と時間で
あり続けたいと思います
writing by 山本美奈子
photo by 北里晃子

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皆様にお会いできることを、心より楽しみにしています。