全国各地の大学生が「地域×観光宿泊業」を学びに来る『黒川温泉 おもてなし体験インターンシップ』。
小国郷出身の熊本県立大学生・坂本あかりさんのレポート後半です。
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【2日目~4日目 受入旅館にておもてなし体験】
翌日の25日からは、各受け入れ旅館ごとのプロクラムでおもてなし体験を行いました。
各旅館を取材のために訪れると、みんな初日の印象とは異なる旅館の制服を着てお仕事を頑張っていました。
ふもと旅館さんに訪れた際は、ちょうどまかないの時間帯だったこともあって、インターン生は地元の食材を取り入れた栄養満点のまかないを食べていました。
美味しそう!
私も少しいただきました。
ふもと旅館さんでは、インターン2日目の現場実習中にお客様の誕生日に立ち会うことができたそうで、仲居の皆さんとサプライズのお祝いを行ったとのこと。
お客様に喜んでいただけたことが、とても嬉しそうでした!
次は、旅館山河さん。
私たちが伺ったときは社長へのインタビューの時間で、社長からは貴重なお話を聞くことができました。
インターン生も自ら積極的に質問を行い、黒川温泉や旅館の歴史、現在の取り組みについてより理解を深めていました。
黒川温泉や旅館の景観づくりに携わってきた社長のお話は、私も聞いていてとても感動しました。
続いて、御客屋旅館さん。
私たちが訪れたときは、自社農園で育てた野菜を自分たちで収穫し、それらを使ったまかないを作っているところでした。
代表の北里さん自ら、インターン生に野菜の特徴や切り方、これがどのような料理になるのかなどを説明してくださっていました。
インターン生もそれを聞き逃すまいと真剣な表情!
ちょうど御客屋旅館さんを後にしたタイミングで、美里旅館さんのプログラム(若女将さんの手作りマップによる「若女将ツアー」)が行われていました。
お客様をおもてなしする際に、黒川温泉全体や他の旅館についても紹介できるよう、インターン生も積極的にメモを取りながら学んでいました。
少し時間をおいて訪れた際には、美里旅館のマネージャーさんと新メニューの「美里特製あか牛丼御膳」を美味しそうに食べていました。
ベテランの仲居さんによる料理解説は、インターン生も勉強になったことでしょう。
最後に、旅館わかばさん。
仲居として働く先輩方に囲まれながら、旅館の業務を体験している様子を見ることができました。若いスタッフが中心となって旅館の業務を教えてくださったようです。
お客様がいらっしゃらないときでも、お客様におもてなしをするために準備作業などをしっかりとされているのが印象的でした。
インターン生は個性豊かな受け入れ旅館で実際に働いたことで、それぞれその旅館の強みや大切にしていること、経営者の想いなどにも触れながら、学びを深めることができたようです。
最終日の5日目は、いよいよインターンシップの報告会。
台風の影響もあって、全員集合での発表はできず…
とても残念ではありますが、ZOOMでの開催に切り替えて行われました。
インターン生はそれぞれ、実際に仕事を体験したからこそより強く実感することのできた旅館の魅力や価値についてプレゼンしてくれました。
また、サービスやお料理等のおもてなしを含め、それらがお客様に届くまでにどういったプロセスを経ているのか、体験して分かったこと、気づいたことをそれぞれに伝えていました。
中には自身の強みや弱みに気づくことができたというインターン生もいて、受け入れ旅館の方々も含めお互いに学び合える、とても充実した時間になったのだと思います。
発表には、受け入れ旅館の皆様への感謝の気持ちも込められていて、やりきった笑顔からもこの5日間がインターン生にとって、とても充実したものであったということが伝わってきました。
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今回は運営サポートとして参加させていただいたこのインターンシップですが、私も参加したい!と思うほど黒川温泉は魅力であふれていました。
短い期間ではありましたが、インターン生の皆さんともたくさん交流することができ、皆さんの学ぶ姿勢や発表の内容から私も勉強をさせてもらいました。
また、黒川温泉で働く方々のあたたかさやおもてなしを、私自身も感じることができたように思います。
インターン生の皆さん・黒川温泉の受け入れ旅宿の皆様、本当にお疲れ様でした!