天候不順により予定から半月遅れの令和2年3月24日に、黒川地区の野焼きが実施されました。
阿蘇にある広大な草原は約1000年前からここで暮らす人々の手によって維持されてきた地域の共有財産です。野焼きは、現在でも地域の牧野を中心に毎年行なっている草原維持のための大切な取り組みになります。
今年は落ち葉も地面もしっかりと乾燥していたことと、風もほとんど吹かなかったことで火の回りがゆっくりで非常によく燃え、一面真っ黒な景色となりました。野焼きの燃え広がり方はその年の気候条件で異なります。強風に当たった年は火の回りが早いため焼き残しが散見されるそうです。
時期が遅めの野焼きだったためか、温泉街には山野草が少しだけ勇み足して咲き始めています。これから彩り豊かで明るい季節が始まります。