第2回黒川塾 地域資源“食の領域”
2020年8月31日9:30~16:30
【視察先】
・南小国町きのこセンター まいたけの栽培、開発管理
・物産館きよらカァサ おふくろランチ
・井野農菜園 トマト味噌の開発
・河津酒造 酒蔵の見学
令和2年8月31日に、旅館の次世代リーダーが共創する場、「黒川塾」の2回目を開催しました。今回はフィールドワークを通じて、黒川温泉のある小国郷の“食”の理解を深めるとともに旅館のお食事に活かしていくことを目的としています。
“南小国町きのこセンター”では舞茸やきくらげの栽培場所の見学、温度・湿度管理などをお聞きし、お昼は物産館“きよらカァサ”で地域の食材を使ったおふくろ弁当をいただきました。
午後は、“井野農菜園”へ向かい、若手トマト農家の井野航輔さんのチャレンジをお聞きました。もともと彼自身トマト嫌いなこともあり、トマトが苦手でも食べられるものをという視点で「完熟トマトみそ」を開発。昨年は加工所を開設し、一歩ずつ事業を拡げておられました。
最後に、“河津酒造株式会社”さんへ。お客様のニーズや、お酒を飲むシチュエーション等に合わせて幅広い商品を開発されています。酒造りの新しい手法を知ると直接たずねて回ったり、残すべき手法は残し省くべき作業は徹底して効率化するなど、非常に戦略的な経営をされておりました。
これにとどまらず常に地域にある魅力を掘り起こし、旅館でその魅力をご体験していただける機会を増やしていきます。
【考察】
このような機会から、農産物や加工品だけではなく、黒川温泉のある阿蘇・南小国の地域への理解・関心がさらに深まったように感じています。
特にすでに旅館が取り扱っているもの(河津酒造など)の作り手の思いを知ることで、内的変化(サービススタッフの意識変化による接客魅力向上)による効果を期待しています。
それぞれがセクションの責任者を担っているリーダー層のため、研修後に、魅力ある地域商品を積極的に取り入れるなどスピード感をもった行動が見受けられました。