10月4日(月)、「人材育成・採用広報 経営者セミナー」を開催しました。
研修部では、昨年度より次世代リーダー育成プロジェクト『黒川塾』をはじめ、黒川温泉採用情報サイトの運用など、地域で人を育て、黒川温泉で働くことの魅力を発信するプロジェクトを進めています。
今後さらに地域観光業における若い働き手の確保が難しくなる中で、黒川温泉として、また各旅館として、どのように人材育成・確保と向き合っていくべきか。
各宿の経営者がそれぞれ考える場となります。
はじめに私、研修部の後藤より今年度の取り組みについてお話をさせていただきました。
運営に追われるとついつい忘れがちなのですが、目指すゴールである「旅館組合がプラットフォームとなり採用活動や人材育成に取り組むことで、良い人材が集まり、絶えず人や知が循環する地域」を再確認し、皆様にもあらためてお伝えしました。
そして本編、
第1部では研修部メンバーであり、『MAEDA LD OFFICE』プランナー/地域人材育成コーディネーターの前田 優さんより「人材育成の観点から見る3つの人事戦略」と題した講義。
自身の経験をもとに人材育成についてお話しいただきました。
地域に住んで実際にこちらの暮らしや旅館の仕事を経験しているからこその前田さんの言葉はいつもストンと腑に落ちます。
採用接点、キャリア形成型の人材育成や従業員評価査定制度という、難しいながらも今後力を入れるべきテーマであり、私たちが最も興味のある内容で、参加者からも質問が活発に飛んでいました。
続いて第2部は受入人材育成研修でも講師をお願いしている一般社団法人watas 人材代行コンサルタントの冨浪 真樹さんよりお話しいただきました。
テーマは「−経営者の視点から− 採用機会の活かし方」。
最近の就活事情や就活生のニーズなどを伺い、自分たちの学生時代とは違う状況に参加者たちはフムフムと耳を傾けます。
受入人材育成研修では「人を育てる人を創る」をテーマに各宿のリーダースタッフや採用担当スタッフが学んでいますが、では経営者はそのサポートをどのように行うのか。
冨浪さんが入っていらっしゃる企業さんの事例を詳しく伺いました。
学べば学ぶほど、経営者自身が職場としての自社をこれまで以上によく知らなければと感じましたし、スタッフとのコミュニケーションをとりながら、ひとりひとりが成長できる場を創ることの大切さを理解しました。
と同時に大変さも。
私の場合はトライ&エラーを繰り返すことになりそうですが、そうやって自分自身も成長することで、スタッフも成長できる職場創りに取り組んでいこうと強く決意した次第です。
他の参加者からも「私たち経営者の意識が変わらなければならない。」「スタッフのチャレンジを受け止め、納得するまで見守り、きちんと評価できる環境を整えていくべき。」などの感想が聞かれました。
スタッフだけでなく、このように経営者に向けた研修も定期的に行い、黒川温泉の信条である
「地域が人を育てる、人が宿を創る」「訪れてよし、働いてよし」
の実現にこれからも努めてまいります。
(ライティング/研修部 後藤 麻友)
(撮影/下村 司)