12月8日、次世代リーダー育成プログラム「黒川塾第3講」では、”かける木工舍・南小国町地域おこし協力隊”の當坊こず枝さんを講師としてお迎えし、37年間入湯手形を作り続けている河津開発の工房視察及び檜林の見学に行ってきました。
*かける木工舍 https://kakerumokkosha.com
山の見学(檜林)
昨年度の黒川塾でも入湯手形づくり学び、その際黒川温泉旅館組合事務局長の北山さんがこれまでの経緯等を詳しく書いてくださっているので、今回私は手形をお客様にご案内、そして販売する立場としてブログを書きたいと思います。
黒川に嫁いできて早20数年、これまでにたくさんのお客様に入湯手形をお勧めし販売してきました。
ただただ3軒入るなら入湯手形がお得で、料金やお勧めの露天風呂や利用時間の説明をしていました。
しかし、今回この研修に参加し黒川温泉の入湯手形の素晴らしさを学び、これまでの自分が恥ずかしくなってしまいました。
山を見る→木を選ぶ→木を切る→葉枯らし→運搬→煮る→皮を剥ぐ→節を切る→磨く→乾燥→輪切り→面を磨く→穴を開ける
この過程一つ一つにたくさんの方の想いとプライドが詰まっているんです。
この工程の他にも間伐、除伐をし人工林の健全な育成を行っています。
本来ならば切り捨てられる除伐材が入湯手形に生まれ変わります。
≪地域の木を、地域で加工し、地域で使う≫
これは他にはない、正に誇れる❛MADE IN 南小国町❜
・山から伐採してきた檜を約1時間煮て皮を剥ぐ作業
・磨く作業
サンダーがなかなか重くて1本、それも4分の1くらいで翌日筋肉痛になってしまいました(^^;)
この作業1本を7分で仕上げるそうです。
少しでも磨き残しがあれば乾燥時にカビが生えてしまうということで、速くそして丁寧な作業が必要となります。
・輪切りにし、面を磨く作業
お客様が手を怪我しないように表面と側面と1枚1枚丁寧に削っていきます。
機械で面を磨く作業は手を削ってしまいケガをしてしまうので、布テープを指先に巻いているそうです。
職人さんの手、かっこいいですね。
私たちは今回はテーブルのヤスリでそれぞれ自分たちのマイコースターを磨いて、焼き印まで押す体験をさせてもらいました。
最後に河津さん、森さん、當坊さんの前で参加したメンバーそれぞれの想いをひと言ずつ発表しました。
背景、そしてその重みと想いをそれぞれの旅館に持ち帰り、他のスタッフと共有すること。
そしてお客様に価値をお伝えする事がとても大切だということ。
私自身も入湯手形1枚1枚が愛おしく、そして誇らしく思うようになりました。
それぞれの旅館で活かすことが出来るフィールドワークでした。
みんないい顔しています(*^-^*)
(ライティング/研修部 志賀真由美)
(撮影/北山 元)