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黒川温泉採用情報

2022.02.10  

「黒川塾」第6講 マイプロジェクト発表会

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2月9日、次世代リーダー育成研修「黒川塾」の第6講が行われました。

昨年7月から全6回にわたって行われた黒川塾もいよいよ最終講、塾生がそれぞれの旅館で取り組んだマイプロジェクトの発表です!

まん防発令中のため今回はリモートでの発表となりました。

発表してくれた第2期メンバーとマイプロジェクトのタイトル、そして私が感じたことのメモを少しだけ添えて紹介します。

 

①御客屋:田中将平さん「地の豊かさを知る」
”半農半宿”がコンセプトの御客屋さんならではのドリンク開発。果実の収穫からシロップ作り、サービスや発信までチーム全員を巻き込み、各々が自分ごととして取り組んでいるのが素晴らしい。

②御客屋:濱崎未歩さん「自分を知る、試す」
オウンドメディアやSNSの特性を調べ、どんな発信にどの方法が効果的かをしっかり研究。これまでは訪れなければわからなかった御客屋のおもてなしが旅前・旅後にもお客様へ伝わっている。

③やまびこ旅館:野崎泰雅さん「マニュアル作成による業務の円滑化」
スタッフ一人一人に聞き取りをし、ひとつのマニュアルを作ることで業務内容がわかりやすくなりチームワーク向上につながっている。また単なるマニュアルではなく、利用する人が自分で考えながらアップデートしていく仕組みになっているところに想いを感じた。

④やまびこ旅館:居積歩夢さん「みんなのための観光マップ作成」
普段仕事をする中で、お客様のために ”こんなのがあったらなー” という想い。これまでなら行動に移さなかったことに自分主導でチャレンジした。手書きの絵で親しみやすく、お客様との会話や新人スタッフへの指導もきちんと考えられている。

⑤ふもと旅館:柳田翔吾さん「プロジェクトF」
完成には至らなかったが旅館の強みである食材へのこだわりを可視化することはお客様へのアピールだけでなくスタッフ間の価値共有にもつながる。コミュニケーションツールとしての役立てたいという想いが柳田君らしかった。

⑥こうの湯:原村幸志「クラフトの演出でおもてなし」
自分の特技を活かしてお客様のお食事空間を盛り上げるツールを開発。若女将や他のスタッフを巻き込み、何度もトライ&エラーを繰り返しながらこうの湯さんらしい素敵な雰囲気に仕上げている。

⑦和らく:田中彩恵「和らくのプロになる」
他のみんなと少し違い、自分にとことん向き合うというプロジェクト。自分の在り方、仕事、お客様、経営者、他スタッフに対してこんなにストイックに向き合って分析したこと、私はあっただろうか。ぐるぐると考えるだけでなく、可視化することで目標が見え、モチベーションアップにつなげているのがすごい。

⑧夢龍胆:ライ・スサント「ネパール人向けの教育ビデオ作製」
旅館のおもてなしや複雑な業務を理解するのが難しかったという経験からネパール語・英語の教育コンテンツを制作。外国人がどう感じているかもわかる楽しい発表だった。完成した動画を使い旅館文化を母国語で理解することで、ライ君のように生き生きと働く外国人スタッフの姿が想像できた。

⑨旅館組合事務局:佐藤葵「黒川温泉旅館組合の売り上げUP大作戦!」
葵ちゃんならではのセンスや得意なことを活かした取り組み。それだけではなく、きちんと数字に裏付けされた戦略。お土産が弱い黒川、単に魅力的な商品がないからではなく売り方によっても変わるという証明ができており目から鱗だった。

 

旅館の課題に向き合い、自分には何ができるか? お客様や旅館にもたらす価値とは何か? どうしたらチームが協力してくれるか?

それぞれが真剣に考えた様子がうかがえました。

行動を起こせばハレーションも起こります。

なかなか進まなかったりチームの反発にあったり、つらいことも多々あったと思いますが、発表後の皆さんの顔にはチャレンジしたからこそ得られる達成感や未来へ意欲のようなものが表れていました。

そんな参加者たちを見守り伴走してきた経営者や上司の皆さんの、まるで我が子の成長を喜ぶような笑顔も印象的でした笑(伴走する側もスタッフに真剣に向き合う機会になるのもこの「黒川塾」の特徴です。)

 

参加者からは

「これまでは思ってても行動に移さなかったが今回チャレンジして完成できたことが自分の成長」

「最初は若女将に言われていやいや研修に出ていたけど参加できて本当に良かった」

「同期メンバーと励まし合いながら一緒にやり遂げられたことが嬉しい」

などの感想をいただき、研修部メンバーも感激でございました。

黒川の未来を一緒に考える仲間ができて本当に幸せです。

 

旅館の垣根を越えて、地域で人を育てるということに挑戦できるのは ”黒川一旅館” という土壌があるからこそだと思います。

そこに黒川塾の目標である

・『価値』を捉え、自ら「考動」することのできるリーダー
・スタッフのキャリアを見据え、育てることのできるリーダー
・チームに方向性を示し、導くことのできるリーダー

を育てる。

価値や知識、想いが人から人へ手渡され、醸成され、循環する地域の未来は明るいと思うのです。

最後にこの素晴らしいカリキュラムを設計し、文字通り身を削って黒川温泉の人財育成に尽力してくれた前田優さん(MAEDA LD OFFICE)に心からお礼を申し上げます。

来年度の第3期「黒川塾」もどうぞよろしくお願いいたします!

(ライティング/研修部 後藤麻友)

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皆様にお会いできることを、心より楽しみにしています。