黒川温泉関係者を対象に
“郷土”の“食”や“人”に触れる体験をおもてなしに繋げることを目的とし
年4回開講している黒川食の学校
今年度第3講は山のいぶきの高村さんに案内いただきながら高村武志牧場の牧場見学、畑見学、加工所見学、座学、試飲試食と短い時間の中でしたがみっちりと濃厚な研修となりました。
まずは牛舎の見学
70頭ほどのジャージー牛を高村さんと奥様、アルバイトの方の3名で飼育されていて、
1日2回、5時からと17時から搾乳しているそうです。
365日、毎日毎日愛情を持って育てていらっしゃるのがよくわかりました。
そして畑見学
ジャージー牛の親牛は1日30キロの牧草を食べるそうです。
しっかりたべて、濃厚な乳が出るように牧草にもこだわり、自ら牧草を育てる。
その牧草を育てる畑は地域の人々を巻き込んで荒れ地を開拓し、
地域のみんなが豊かで幸せになることができる取り組みもされています。
加工所見学
古民家のような佇まいの自社加工所は徹底した一斉管理のもとで1本1本手作業で製造しており、建物の外から製造工程を見ることができる珍しい加工所です。
そしてみんなが楽しみにしていた試飲、試食
手作りのクリーム和えとソフトクリーム、山吹色のジャージー牛乳と山吹色のジャージーヨーグルトをいただきました。
クリーム和えはバナナやイチゴといい塩梅でからみあってとても優しい味、
ソフトクリーム、牛乳、ヨーグルトは濃厚で癖になりそうでした。
早速翌日、仕事帰りに販売所に寄ってまたいただきました(笑)
15年前に黒川温泉で牛乳のブランドを立ち上げた酪農家。
「農家の常識を変える」、「牛乳の常識を変える」
ここまでたどり着くには簡単には語れないほどのご苦労もあったと思います。
想いをかたちにすること。
それには強い意志と行動力、忍耐力など並大抵ではない努力が必要で、ぶれない軸を持ち続けること。
高村さんの話を聞きながら私自身気持ちが高ぶっていました。
何かこれから私にもチャレンジできることがあるのではないか・・・
いつも頭で考えるだけでなかなか一歩が踏み出せない自分の背中を、そっと押していただいたような気がします。
とても有意義でひとつひとつに感動してしまう研修となりました。
(ライティング/研修部 志賀真由美)
(撮影/北山 元)