いご坂陶庵



(黒川温泉街のお店)

九州圏内の窯元で造られる陶器や磁器が一堂に揃うお店!と言っても過言ではないくらいに棚にびっしりと並べられた焼き物の数々。長崎の「唐津焼」「波佐見焼」「三川内焼」、佐賀の「武雄焼」「伊万里焼」「有田焼」などなど種類が豊富。

九州圏内率95%の品揃えだそうです。しかも仕入れ先の窯元の数は100カ所近くもあり、一人や夫婦で経営する小さな窯元さんの作品も数多くあります。そんな品揃えの陶磁器のお店が黒川温泉街にあるのです。



黒川温泉街のいご坂の道沿いに面する『いご坂陶庵』の店舗はガラス張りで、店内に並ぶ個性派ぞろいの焼き物たちが外から丸見えです。

「見るだけでも見てみたい。お店に入ってみよう。」そんな気にさせる商品の品揃えをすることが店主の大友さんのお仕事です。

「まずは見てもらわないと。」という大友さんの狙い通り、お客さんが次から次に入ってきます。



すべての商品が世界にひとつだけの手造り商品。店主の大友さんが1軒1軒窯元に直接出向いて、手に取り、自分の目で確かめて、仕入れてくる商品だけが店頭に並びます。

商品のデザインや色合いに特徴があるものが多いのは、「他にはないもの」というのが大友さんの「こだわり」だから。中には、大きさや形をリクエストしていご坂陶庵オリジナル商品を作ってもらうこともあるそうです。

かっこいい物やかわいい物、安い物や高いもの、大きい物から小さい物まで。一人でも多くの人に興味を持っていただきたいという思いから、色んなタイプの品揃えを心がけているそうです。

でもやはり自分が気に入る商品かどうかが仕入れの第一条件であることには変わりないようですが。





細かい手描き作業が施された陶磁器は、造り手のセンスの良さと時間を要します。外側の絵付けだけでも大変なのに、器の中にも丁寧に絵が描かれている商品が多いのに驚きです。

同じように見える絵も手描きだから微妙に違う。そこがいい。それが手造りの良さ。

商品について質問すると、「これは一枚一枚、絵が違うのですよ。これは手びねりで造っているので、ひとつひとつの形が微妙に違うでしょ。これは張り合わせて形にしています。これは」大友さんはまるで窯元さんの代弁者かのように商品や窯元さんについて説明してくださいます。





いつもは、割れ物は誤って割ると怖いので手に取ることはせずに、カバンをしっかりと腕に抱え込み、商品は覗き込むように見るだけの私ですが。大友さんの話を聞くと、重ねられた皿のひとつひとつを手に取って、手造りだからこその違いや感触を楽しみたくなる。

かわいい!おもしろい!何時間でも居座っていられる!でも、買わない。買えない。でも、見ていていいですか?って感じです。

大友さんは言います。「手に取れば心が動く商品と出会える。だから、一期一会の商品との出会いを楽しんでください。買わなくても、そんな出会いができる品揃えの陶磁器店が黒川温泉の一角にあったということを覚えて帰って頂けるだけでいいのです。そしてまたいつか」と。

はい、またいつか!




いご坂陶庵
所在地/〒869−2402 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6992−1
電話/0967-44-0089
営業時間/9:30-18:00
定休日/毎週木曜日
公式サイト/いご坂陶庵

by tomomi