草千里展望所
2018.12.26 / 見る・体験する
(黒川温泉から車で約60分)
住所/〒869-2232 熊本県阿蘇市永草 赤水
電話/0967-22-3111
阿蘇の観光名所となっている草千里は、阿蘇五岳の一つである烏帽子(えぼし)岳の北斜面にある火口跡です。78万5000平方メートルの大草原や雨水が溜まってできた池があり、たくさんの牛や馬が放牧されています。
その草千里にある展望所は、熊本地震の際に崩落し一時的に利用ができませんでしたが、リニューアルを終えて2018年12月5日に一般開放されました。熊本地震前よりも高い場所(標高約1150メートル)に新たに建設されましたのでさらに見晴らしが良くなり、絶景撮影ポイントとして外せない場所となりました。
当日の天気は曇りで日の出も見られず、寒さも厳しく、近くの根子岳や高岳の山上も霜が降りて真っ白でした。ちょうどこの日は阿蘇地域の初冠雪の発表が出ておりました。
冬の草千里はとても神秘的でした。
展望デッキ(約280平方メートル)は、たくさんの人が見に来ても大丈夫なように360度の景色がぐるりと楽しめます。車椅子の方も支障なく見学することができます。
景色を眺めると、北側には、お椀を伏せたような形がかわいい小山「米塚」と阿蘇谷を見下ろすことができます。この米塚は阿蘇の中では比較的に新しい火山。とはいえ出来たのは約3000年も前です。均等の取れた形と山上にある直径100mの火口跡のくぼみが特徴的です。
東側には阿蘇中岳。噴煙が出ていないときには噴火口があることに気づかないかもしれません。この日はモクモクと白煙をあげていましたが、雲も多かったため、煙なのか雲なのか見分けがつきにくい状態でした。
南側は烏帽子岳と草千里。草千里には池が2つあります。雨が降ると水が溜まり晴れの日が続くと干上がってしまいます。また寒くなると凍ってしまうことも。
西側は阿蘇カルデラを囲む外輪山が唯一切れている「立野火口瀬」が見えます。その先には熊本市内があり、金峰山が見えます。視界が良い晴れた日は有明海や長崎県の普賢岳までも見渡すことができます。 この日は、あいにくの曇りで金峰山さえも見えませんでした。遠く長崎まで見える絶景はぜひ皆さまの目で見てほしいと思います。
青空待ちした甲斐あって、展望所から見どころを確認することができました。草千里に来られる際は、ぜひこの展望所にお立ち寄りください。