烏帽子岳と草千里
2019.01.13 / 見る・体験する
(黒川温泉から車で70分)
住所/〒869-1505 熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松
烏帽子岳は阿蘇五岳の中のひとつで、標高1337メートル。山登りする方も多く、2時間ほどで往復できるお手軽な山です。
別名“国見山”と呼ばれており山頂からの眺望が抜群です。南阿蘇の全景や中岳火口、晴れた日には有明海や普賢岳などの展望が広がります。初夏の山腹一面にミヤマキリシマやイワカガミが咲き揃う様子は壮観です。
しばらく熊本地震による崩落で、西回りルートと山頂がずっと不通になっていましたが、2018年12月15日に立入規制解除になりました。地震後すぐに東回りルートから「山頂手前」までは行くことができていたのですが、やはり西回りルートと山頂の復旧は嬉しいです。
2019年の登りはじめは「烏帽子岳」にしました。階段や柵も整備されてより登りやすくなっていました。西回りルートの道中は景色を楽しみながら歩けるのが魅力で、山頂からの眺めは360度のパノラマです。 山頂から見降ろす草千里は人の顔に見え、岡本太郎制作の「太陽の塔」に似ているという噂もあります。
せっかく冬に山に登るのなら、樹氷が見たい…。そう願っていたら、樹氷も見ることができました。2019年は雪がほとんど降っていないので「暖冬だ」と地元の人たちは言うけれど、やはり寒いのは寒いです。
樹氷を見たい方は、午前中がおすすめです。太陽が照り始めると溶け出して昼には無くなってしまうことがほとんどだからです。
下りは烏帽子岳東回りルートで降りました。勾配がきつく、滑りやすい黒土なので転倒注意です。阿蘇高岳の墳火口から上がる噴煙に見とれながら歩いていると転んでしまいそうになります。
登山中すれ違ったのは3組。しかも外国人観光客ばかり。みなさん、山ではなく、草千里の池を目指して歩いていました。冬の時期は池が凍っていたので天然スケートリンクになるときもあります。
過去何度か、氷が割れて池にはまって濡れた人を見かけたことがあるので、私は慎重になってしまいます。若い人たちはノリノリでどんどん中央へ…。この日の氷はなかなかしっかりしていたようで、池の中央でも大丈夫だったようですね。
緑の草原もステキですが、冬の景色も魅力的な阿蘇です。