「受入人材育成研修」最終発表会
2022.02.18 / 地域プロジェクト
【人材】
2月9日に実施した次世代リーダー育成研修「黒川塾」第6講(最終講)に続き、翌週の2月16日は「受入人材育成研修」の最終発表会がオンラインにて行われました。
この記事から見ていただいた方に向けて「受入人材育成研修」の簡単な説明を。
そして、当日の様子をダイジェストでご紹介します。
最後に、この研修が2021年度の黒川温泉・人材育成事業のラストになりますので、少しコメントを加えさせていただければと思います。
【受入人材育成研修とは?】
ちょっと変わった名前のこの研修ですが、黒川温泉各旅館のリーダー達を対象にしています。
実際のところ、昨年の黒川塾卒塾生が参加者の大半でしたので、「黒川塾2年生」のような形になりました。
社会に出られた方ならイメージできるかと思いますが、仕事で辛いことがあったとき、そっと声をかけてくれる先輩がいて、その先輩の気遣いに救われたり、その姿に憧れたりしたことは、皆さん少なからずあるかと思います。
そんな先輩方が多くいる職場は、きっと素敵な職場ではないかと。
私も各旅館にて採用広報のお手伝いをしていますが、例えばキャリア採用ですと、プレーヤーとしてのスキルをアピールしてくださる方はとても多いです。でも、自身の経験やスキルを若手社員に分け与えることのできる方、その意識を持っている方はとても少ないんですよね…
黒川温泉で、後者のリーダーを多く育てることはできないか?
若手や新入社員が、先輩方を慕って、楽しく働ける職場環境をより多く創りたい!
そんな思いから、旅館の採用接点でもあり、人材育成の要素も多い“インターンシッププログラムづくり”を題材に、この研修を企画・実施することになりました。
講師として、徳島県を主な活動拠点に人事代行コンサルタント・ほめ育ナビゲーターとして活躍されている「みんなの人事」冨浪 真樹さんをお招きして実施しました。
彼の人材領域に対する熱い想いを、黒川温泉各旅館のリーダー達も、しっかりとキャッチしてくれたのではないかと。
【当日の様子(ダイジェスト)】
今回の最終発表は、新型コロナの影響で実際にインターンシップを実施できなかった旅館もあるため、
?本研修やこの1年を通しての人材育成・チームづくりにおける意識変化
?インターンシッププログラムの実施報告・検証
からテーマを一つ選び、発表を行いました。
振り返ってみると、なかなか難しいテーマですよね…
以下、それぞれの発表をご紹介します。
?「人材育成の振り返り−私の1年と私が感じたチームの変化−」
梅崎 有花 さん(旅館わかば)
?「ここから−ふもと旅館、次の一手−」
前田 憲治 さん(ふもと旅館)
?「何に?×誰に?−価値観の多様性を考えるインターンを目指して−」
永松 孝一 さん(夢龍胆)
?「御客屋インターンシップ−直哉君と僕のためのインターンシップ−」
畠山 真一 さん(御客屋旅館)
?「人材の育成・チームづくりについて」
武田 靖洋 さん(いこい旅館)
?「短期インターンシップ実施報告−1泊2日宿泊体験−」
竹内 若菜 さん(奥の湯)
?「インターン実施解説−山河の自然を活かして、世界で1つのものづくり」
澤井 直人 さん・坂井 佐図子 さん(旅館山河)
やはり、このメンバーは昨年の黒川塾を経ているので、しっかりと資料を作って発表をしていました。
このコロナ禍でもリーダーとしてのモチベーションを失わず、堅実な積み重ねや工夫を感じた発表もあれば、「いや、もう少しできる!」と感じた発表もありました。
(研修担当なので、ジャッジ厳しめです・笑)
彼らへのメッセージとしては、“誰か”がキャリア形成のサポートをしてくれる機会は、彼らにとってはこれが最後かもしれません。
今後は黒川温泉の次世代リーダーとして、「自律と自立」、そして「貢献の気持ち」を持って、旅館やこの黒川温泉という地域を、そして後進たちを支えていってもらいたいです。
【まとめ】
「受入人材育成研修」−インターンシッププログラム作成研修−
これで、今年度の黒川温泉 研修部の人材育成事業は終了です。
上記研修終了後に、ある旅館の若女将がSNSでこのような投稿をしてくださっていました。
~
ここに着席しているメンバーがいる限り、私たちは、無敵だ。
このルーティーンを手に入れた。
コロナ禍において、人の交流が難しくなったせいか、人の想いに触れるたびに、感激が止まらない。
この素晴らしい時間をぜひここで途絶えさせないように続けなければ。
また今後ともよろしくお願いします。一緒に頑張りましょう!
(少し編集)
~
私たちは、黒川温泉、そして地域観光宿泊業に可能性を。
この地域で働いてくれる人たちの成長に可能性を見出して、これらの取り組みを進めています。
「地域は、宿は、人なり」
ぜひ、自分の未来(キャリア)を考え、このような取り組みを知って、地域観光宿泊業を自分の仕事にし、共に黒川温泉で働いてくれる仲間が増えることを心から願っています。
(ライティング/前田 優 MAEDA LD OFFICE)