黒川堆肥で育てた“南小国産トマト”のクラフトジュース “yoin”
2023.04.12 / 地域プロジェクト
【堆肥PJT】
黒川温泉では、旅館からどうしても出てしまう調理くずや料理の残り物を廃棄せずに”完熟堆肥”として生まれ変わらせ、野菜を育てて再びお客様へお召し上がりいただくプロジェクトを推進しています。この度、第一段としてクラフトジュースをつくりました。可能なかぎり“地域資源を捨てずに循環させる”ことで環境負荷を減らしていこうという取り組みの一つです。
100% Made in 黒川・南小国のトマトジュース
土作りから始め1年3ヶ月の歳月をかけました
甘みと酸味の絶妙なバランス、すっきり爽やかな味
《本体価格》
2,800円(税込3,024円)
贈答箱付き
3,100円(税込3,348円)
《内容量》
720ml
《原材料》
トマト(阿蘇郡南小国町産・井野農菜園)
《賞味期限》
製造日から1年間(未開封)
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今回、私たちがジュースにするために選んだ野菜は「トマト」。黒川温泉が位置する熊本県はトマトの収穫量が全国一で、2021年産トマト収穫量の約18%を占めています。
県内では八代市に次いで阿蘇地域が盛んであり、黒川温泉の旅館でも料理に地元産のトマトが使われています。
阿蘇の寒暖差のある気候は、甘くてみずみずしいトマトを育ててくれます。トマトは昼間太陽を浴びて糖を生産し、夜は呼吸で消費をしています。夜間の温度が下がるほど呼吸の消費量も減るため、寒暖差があるほうが糖分が蓄えられるのです。
トマト栽培は、黒川温泉のすぐ近くにある井野農菜園の井野航輔さんにお願いしました。井野さんは「収穫しながら食べられる野菜」をモットーに昔ながらの農法で無農薬、減農薬に力を入れています。地元保育園の給食にも採用されており、井野さんのトマトじゃないと子供が食べないと言われるほどの評判です。
品種は“桃太郎”。実の締まりが良く、赤く完熟してからでも出荷ができる品種です。糖度は6度。今回は全て赤く完熟したトマトだけを使用しました。
トマトを育てるための土地の栄養分となる堆肥は、黒川温泉旅館組合のメンバーで作りました。旅館から出る食品残さに、地域で使われていない資源である、落ち葉、もみ殻、米ぬか、赤土等を混ぜ合わせて約半年間かけて生成しています。
”野菜づくりは土づくり”と言われるように、堆肥の品質はトマトの味に影響します。そのためにも堆肥作りのアドバイザーとして、サーキュラーエコノミー研究家の安居昭博さん、コンポストアドバイザーの鴨志田純さんにご協力をいただきました。
土作りから始めて約1年3ヶ月の期間を経て、阿蘇南小国の豊潤な土壌と源流から湧き出る清らかな水を養分にしたトマトが完成しました。
加工は隣町の阿蘇市にある「工房阿蘇ものがたり」さん。工房阿蘇ものがたりは、”人の力を大切にし、食品添加物を使わず素材が生きる製法にこだわる”を理念に掲げる事業会社です。
ジュースの原材料は、井野農菜園のトマトのみで、添加物や塩、水も一切加えていません。
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トマトジュースの味について
昨年、本トマトジュースの試作品をつくり50名の方に試飲いただいたところ、そのうちの40人が最高点【とてもおいしい】にチェックを入れてくださいました。
その際にいただいた多くのご意見をもとにした”美味しさチャート”がこちらになります。甘みと酸味のバランスがよく、見た目は濃厚だけど飲むとすっきり爽やかな味と評価いただいております。
「フレッシュなトマトそのものを食べているようで、しっかりとトマトの風味を感じられる」、「コップに注ぐとドロッと濃厚だが、ほどよい酸味と濃すぎない甘さでさっぱりしていて飲みやすい」、「酸味と甘みのバランスが絶妙のため小さな子供やトマトが苦手な人も飲めた」、「さらりとしているため食事中の飲み物としても合いそう」などのご意見をいただいています。
飲みきりではなく保存できる仕様にしてほしいというご意見がありましたので、昨年の試作品360mlサイズから、倍の720mlに増量して保存用のキャップをつけました。毎日適量をお飲みいただくことができますし、ストレートだけでなくお料理やお酒と合わせて楽しむこともできるようになりました。
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旅館の食品残さを利用した堆肥づくりから始まり、トマトの栽培、加工に至るまで1年3ヶ月の歳月をかけて真摯に育ててきました。酸味と甘味のバランスが秀逸で、飲む人を選びません。
私たちは本当に美味しいMade in 黒川・南小国のトマトジュースができあがったと感じています。ご自宅用として、旅のお土産や贈り物として。自信をもってお届けいたします。
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【堆肥づくりのアドバイザー】
●安居 昭博
1988年生まれ。東京都出身。Circular Initiatives&Partners代表。世界経済フォーラム Global Future Council on Japanメンバー。ドイツ・キール大学マスタープログラム「Sustainability, Society and the Environment」卒業。2021年「青年版国民栄誉賞(TOYP2021)」にて「内閣総理大臣奨励賞(グランプリ)」受賞。サーキュラーエコノミー研究家 / サスティナブル・ビジネスアドバイザー / 映像クリエイター。これまでに50を超える関係省庁・企業・自治体に向けオランダでの視察イベント、200社以上へ講演会を開催しサーキュラーエコノミーを紹介する。複数の企業へアドバイザー・外部顧問として参画。2019年日経ビジネススクール x ETIC『SDGs時代の新規事業&起業力養成講座 ~資源循環から考えるサスティナブルなまちづくり~』講師。「サステナアワード2020」にて「環境省環境経済課長賞」を受賞。著書に『サーキュラーエコノミー実践』。
●鴨志田 純
1986年東京都三鷹市生まれ。鴨志田農園園主。コンポストアドバイザー。ネパールや全国各地で、生ごみ堆肥化や有機農業の仕組みづくり等を行う。農林水産省、消費者庁、環境省主催「サステナアワード2020」にて、アドバイザーとして関わった黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクトが「環境省環境経済課長賞」を受賞。2021年3月、各地域で、肥料の自給性や防災機能性等を高める取り組みとして、自立分散型コンポストシステム構築向けた小規模実証実験「サーキュラーエコノミー型CSA」を開始し、各方面から注目を集める。同年、循環経済をデザインするグローバル・アワード 「crQlr Awards(サーキュラー・アワード) 」にて、「Agriculture-as-Commons Prize(コモンズとしての農業)」を受賞。元数学教員。防災士。