ヒゴタイ公園
2018.08.31 / 見る・体験する
(黒川温泉から車で約20分)
黒川温泉から約20分ほどの距離にある、産山村にあるヒゴタイ公園。ヒゴタイ公園からは阿蘇くじゅう国立公園の壮観な風景が広がります。
春はハルリンドウ、夏はヒゴタイ、秋はコスモスなど、春から秋にかけて四季折々の花が咲きほころびます。また公園には、湿生植物園や野の花博物館もあり、高原の花について学ぶ事が出来ます。
夏だけでなく、秋もコスモスの季節も阿蘇五岳を目前に雄大な景色を眺め、秋風を感じながらお花鑑賞を楽しむことができます。 トンボやテントウムシ、ミツバチなどが公園内の花に止まっている姿を見ると、虫さんたちも一生懸命生きているのだなあと思います。
虫が大の苦手な私なのに、カメラを構えると不思議と恐怖心を忘れ、ものすごく近くで撮影していることも(笑) 我に返ったらぞっとするのでした!
苦手な虫さんたちもファインダーで覗くととっても美しくて癒されるのです。多くのカメラマンが同じように虫さんと花々を撮影されておられました。
ボールのような丸くてかわいい瑠璃色のお花は、ヒゴタイ(肥後体)といいます。ヒゴタイは7月~9月に咲くキク科の花で、山地の草原に生息する多年草です。 花言葉は「実らぬ恋」。悲しい花言葉ですね(笑)
かつては西日本に多く分布していたものの、現在では絶滅の危機に瀕しているとも言われています。九州では自生しているところもありますが、種を撒いて増やしているところもあります。熊本県産山村の花と言われています。
珍しい花なのでつい持ち帰ったりしちゃダメですよ!国立公園内では動植物の持ち込み、持ち帰りは違法となり罰金です。雄大なこの自然を守るためにご理解いただきますようお願い申し上げます。
先日、今話題の「幸せを呼ぶハチ」と言われている「ブルービー」に会いに行ってきました。
昨年も同じこの時期にヒゴタイ公園に行きましたが、まったく同じ花のミソハギの花壇の中で2匹一緒に飛んでいる姿を発見しました。
2匹も同時に見れてとってもラッキーな気持ちになりました!!!
ブルービーとは… 正式名称は、「ルリモンハナバチ」(ミツバチ科)と言い体長1.5センチくらいで、地域によっては絶滅危惧種にも指定されている珍しい蜂で、黒地に縞々の青毛が生える美しい蜂です。
ブルービーの特徴を調べてみると、驚いたことは、ブルービーは自分の巣を作らず、ほかのハチの巣に卵を産み付けてて子育てを任せてしまう習性があることです!!
ほかのハチの巣に産み付けられたブルービーの幼虫は、その巣に本来住んでいる幼虫たちと同様に、ほかのハチから餌をもらって育ちます。 親ハチたちは、ブルービーの幼虫も自分たちの幼虫だと思って、一緒に餌をあげてしまうそうです。こういった習性は、ほかの種が行う餌の確保や子育て、巣の構築などの行為を任せて生活することを「労働寄生」といいます。
子育てまで、ほかのハチにまかせてしまうという、なんともずる賢いハチのように思ってしまいましたが、ブルービーはそのようにして自分の体力を限りなく抑えて最小限の労力で生きていこうとするわけです。 野生の生存戦略は興味深くて面白いですよね。
今では本州、九州でしか見ることができない、絶滅危惧種と言われているブルービー。そんな珍しいハチが黒川温泉から数分の場所で見ることができるなんて、毎年見る度にハッピーな気分になります♪ 幸せを呼ぶ青い蜂、「ブルービー」は夏から秋ごろまで現れます。 ぜひ、この美しいブルービー探しに、幸せ探しの旅に、今が旬なヒゴタイ公園へお出かけください。
ちなみに、南阿蘇村にある熊本県出身の絵本作家・葉祥明氏の開館した「葉祥明阿蘇高原絵本美術館」。 この美術館の庭園でも、植えられたバジルの花の上を飛び回るブルービーの姿を目にすることができます。私も親子で絵本が大好きなので、こちらにもぜひ行ってみたいなと思います。
施設名 ヒゴタイ公園
住所 〒869-2704 熊本県阿蘇郡産山村田尻771
電話 0967-25-2777
営業時間 8:30~17:00
定休日 不定休(冬季は無料開放)
駐車場 60台
料金 入場料(7月中旬~10月中旬)
一般:300円/小中学生:200円/団体(20名様以上:200円)
*上記期間以外は無料開放です。
公式サイト ヒゴタイ公園(産山村観光協会)